【【正しいけど、よくよく考えると変な日本語シリーズ5】
 「車にぶつかる」。】

篠研の日本語能力試験N1対策文法

プロフィール

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篠崎大司と申します。

大学では留学生に対する日本語教育、また日本語教師養成も行っています。

自宅のパソコンから私のN1対策授業が受けられます

日本語能力試験N1合格のためのeラーニング教材
篠研の『上級日本語』文法・聴解



文法問題約1000題。聴解問題も約1000題。動画解説各26本。

ネットでどんどん問題を解いた後、ビデオで私篠崎がしっかり解説します。
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【【正しいけど、よくよく考えると変な日本語シリーズ5】
 「車にぶつかる」。】

メルマガ「篠研の日本語能力試験N1対策文法」より。
http://archive.mag2.com/0000257576/index.html
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いつの間にか始まった
【正しいけど、よくよく考えると変な日本語シリーズ】

今回はその5回目。

今回ご紹介する変な日本語は、

「車にぶつかる」。

です。


例えば、こんな例。

リー:あれ、キムさん、今日サリーさん授業休んでるみたいだけど、
   どうしたの?
キム:サリーさん、昨日アルバイトの帰りに自転車で走っていたら
   横から出てきた車にぶつかって大けがしたみたいなんですよ。
リー:あらら、それは大変ですね。


この「車にぶつかる」という言い方は
もちろん、正しい日本語です。

ですが、日本語を勉強する外国人の方の中には
この日本語を「おかしい。変だ。」と思う方が
いるようです。

なぜでしょう。

辞書で「ぶつかる」を引くと「自動詞」と書いてあります。

自動詞とは、

「(電気が)つく」「(自動ドアが)開く」「(部屋から)出る」

のように、主体の自発的な動作を表す動詞のこと。


というわけで、

「えっ! サリーさん、自分から車に突進したんですか。
 何を考えているの!」

と思ってしまうわけですね。

もちろんこの解釈(かいしゃく)は間違いです。

おそらくは車の方がサリーさんにぶつかったのでしょう。

でも、日本語では
「サリーさんが車にぶつかった」
という表現をするのです。


原因は「ぶつかる」という動詞の意味にあります。

「ぶつかる」は、主体の自発的な動作を表すのではなく、
2つのものが衝突(しょうとつ)するなりゆきや
そうした事態そのものを表した動詞なのです。

普通の自動詞とは、ちょっと違うんですね。

同じことが他動詞「ぶつける」にも言えます。

例えば、こんな例。

例)暗い部屋の中を歩いていたら、壁に頭をぶつけてしまった。

この時の「壁に頭をぶつけてしまった」は、
「壁に頭が当たってしまった」という意味です。


年末年始は、交通事故が多い時期。
皆さん、安全にはくれぐれも気をつけて、
いい年を迎えてくださいね。


     ……ちなみに「包丁で指を切る」も不注意の結果です。

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